列王記上5章

主は約束されたとおり、ソロモンに知恵を授けられた。ヒラムとソロモンの関係は友好的であり、二人は条約を結んだ。(26)

 ソロモンの時代、イスラエルはその支配領域が最大になります。ユーフラテス川の西側から地中海までの人々がソロモンに貢ぎを納め、その配下に入ったのでした。そして、ソロモンが治めたどこにあっても、人々は平和であり、安心して暮らすことができました。主はソロモンに、「非常に豊かな知恵と英知、そして海辺の砂浜のような広い心」を与えられました。ソロモンは博識であり、どんなことでも知っていました。多くの知恵の言葉を語り残し、また多くの歌を作りました。
 それだけではありません。彼は与えられた知恵の中で、主の神殿を建設をする準備を進めていきます。そして神殿の建設にあたって、最高級のレバノン杉をティルスから輸入することに成功します。彼の与えられた知恵は、平和をもたらすものであり、ソロモンの時代、イスラエルとティルスの間にも平和と友好関係がありました。本当の知恵は人と人、国と国の関係をも建て上げていくのです。