列王記上3章

どうか、この僕に聞き分ける心を与え、あなたの民を治め、善と悪をわきまえることができるようにしてください。そうでなければ、誰がこの数多くのあなたの民を治めることができるでしょうか。(3)

 ソロモンは主を愛し、主の言葉に従って、王としての良いスタートを切りました。ソロモンは主の御前に出て一千の焼き尽くすいけにえをささげます。主はその夜、夢の中でソロモンに語りかけ、「願い事があれば言いなさい。かなえてあげよう」とおっしゃいました。ソロモンは、主から与えられた使命を果たすために、「どうか、この僕に聞き分ける心を与え、あなたの民を治め、善と悪をわきまえることができるようにしてください」と、訴えを聞き分ける分別、知恵に満ちた聡明な心を求めたのでした。
 ソロモンが夢の中でそのように主にお答えすることができたということは、彼がよほどそのことをいつも真剣に考えていたからだろうと思います。主はソロモンの求めをとても喜ばれ、知恵だけでなく、富や栄誉、健康と長寿をも約束してくださったのでした。そして、イスラエルの人々もソロモンの内に神の知恵を見たのです。