サムエル記下10章

アンモン人の高官たちは主君ハヌンに言った。「ダビデがお父上に敬意を表して弔問の使いを送って来たとお考えですか。ダビデがあなたのもとに家臣をよこしたのは、この町を調べ、探り、覆すためではないでしょうか。」(3)

 アンモンの王ナハシュはサウルの時代には、イスラエルと敵対していましたが、ダビデの時代になると、イスラエルと良好な関係を持っていたようです。ナハシュが死んだ時にはダビデはアンモンに使者を送って弔意を表し、またナハシュの子ハヌンに慰めを伝えようとします。
 ただダビデからの使者を見た時、ハヌンの側近たちはダビデの使者たちの伝えた弔意を文字通り受け取ってはいけないと進言し、ダビデからの使者たちを辱めてイスラエルに送り返します。
 自分の善意が通じない、信じてもらえない、受けとめてもらえないということは本当に悲しいことです。ダビデとアンモン人との間には戦いが起こります。アンモン人はアラムから兵士を雇い入れイスラエルを前と後ろから挟み撃ちにしようとします。しかし、ヨアブとアビシャイに率いられたイスラエルの軍勢は勇気を出して戦い、アンモン人、アモリ人を打ち破ったのでした。