士師記9章

それは誠意ある正しい行動であろうか・・・・・・私の父はあなたがたの先頭に立って戦い、命を投げ出して、あなたがたをミデヤンの手から救い出したのだ。(16~17)

 ギデオンは多くの妻をめとり、息子が七十人いました。そしてまたシェケムにいた側女の子にアビメレクという息子がいました。ギデオンの死後、アビメレクはシェケムにいた自分の母方の親族を動かし、ならず者たちをお金で動かして、ギデオンの息子たちを皆殺しにします。生き残ったのは末息子のヨタムだけでした。シェケムの人たちはアビメレクを王として立てます。そのことを耳にしたヨタムはシェケムの人々に「それは誠意ある正しい行動であろうか」と問いかけます。エルバアル(ギデオンのこと)はイスラエルのために尽くしてきたのに、その子たちを惨殺して、自分たちの身内だからという理由だけで、アビメレクを王としたシェケムの人々の行動の正当性を問うたのです。
 さてアビメレクを王としたシェケムの人々ですが、アビメレクと対立するようになり、結局、シェケムの人々も命を落とし、またアビメレクも非業の死を遂げることになります。アビメレクとシェケムの人々は、自分たちの罪の結果を刈り取ることになりました。