士師記2章

主は士師たちを起こし、彼らを略奪者たちの手から救い出された。(16)

 ヨシュアやその時代の人々が生きているうちはまだよかったのですが、世代が変わっていく中で、主を知らず、主の御業を知らない人々が育っていきます。世代を超えて信仰を手渡していくということは決してやさしいことではありません。
 イスラエルの民は主から離れて、バアルやアシュタロテといった、繁栄と豊かな収穫をもたらすとされる神々を拝むようになっていったのでした。
 主に背いたイスラエルの民に、様々な困難が臨みます。敵が攻めてきて、イスラエルを支配するようになります。そのような中でイスラエルの民はもう一度、悔い改めて主に救いを叫び求めます。主はイスラエルの民の叫びに応えて、士師を起こし、イスラエルの民を救われます。ところがイスラエルの民は、救いを経験しても、士師が死んでいくと、また主を捨てて、偶像礼拝にすがるのでした。そして、そのようなイスラエルにまた災いと試練が臨む・・・・・士師の時代は、そのような繰り返しでした。人間の罪深さと主の憐れみ深さが士師記には繰り返されるのです。