申命記32章

主は荒れ野で、獣のほえる不毛の地で彼を見つけ
彼を抱き、いたわり
ご自分の瞳のように守られた。(10)

 モーセはこの地上を去る前にメッセージを語りました。そして民がその語られた言葉を忘れることがないように歌にして教えました。歌の言葉は私たちに大切なメッセージを思い起こさせてくれます。そのような意味でも聖歌などにある証しの賛美も私たちの信仰生活においてとても大切なものです。
 さてここでモーセは主がどのようなすばらしいお方であり、またイスラエルとの関わりの中でどのようなお方としてご自身を表してこられたかを語ります。主はイスラエルの民を見いだし、彼らを抱き、いたわり、守られました。そこには神の大きな愛があります。そしてその神は、鷲がその翼の上に雛を乗せて運ぶように、イスラエルの民を導いてこられました。彼らは確かに荒れ野の中を歩んできました。しかし主は岩から蜜を出すようにしてその民を豊かに養ってこられたのです。この神以外に神はいません。そのことをモーセは力強く教えたのでした。