申命記21章

それから、レビ人である祭司が進み出る。彼らは、あなたの神、主がご自身に仕えさせ、主の名によって祝福させるために選ばれたのであり、どのような訴訟もどのような傷害事件も彼らの判断によるからである。(5)

 野で倒れている人が見つかった場合の規定があります。もちろん何らかの犯罪に巻き込まれ、その犯人がはっきりしている場合には、その人が責任を問われます。しかし、それがはっきりしない場合もあるのです。イスラエルでは、祭司が裁判官役を果たすことを求められました。その人の血の責任を近隣の人々が負わされることのないように、執り成しの祈りをささげることも祭司の働きだったからです。祭司は、主に仕え、主の名によって祝福するために選ばれた存在でした。そして、今、私たちもそのような責任を与えられています。主に仕え、自分たちが与えられている地のために主の祝福を祈ることは、神を知り、その救いの中に入れていただいた私たちの大切な役目なのです。
 また、ここには「木に掛けられた者は、神に呪われた者」とあります。まさに私たちを救うために、主イエスは十字架の上で呪われた者となってくださったのです。