民数記36章

イスラエル人の諸部族はそれぞれ、その相続地を固く守らなければならない (9)

 ツェロフハドの娘たちが死んだ父親の受け継ぐべき土地を受け継ぐということになった時、別の問題が提起されました。それは彼女たちがイスラエルの別の部族の男性と結婚した場合、ツェロフハドの名前で登録されたマナセ族の土地が別部族に移ってしまわないかという問題でした。モーセは主の言葉に従って、このように娘たちが土地を相続した場合には、その娘たちは自分の部族の男性とだけ結婚できると定めたのでした。そのようにして一つの部族が与えられた嗣業の地が、別の部族に移ってしまうということのないようにしたのです。
 彼らは、それぞれの部族が主から与えられた土地を大切にして受け継ぐべきことを再確認したのです。こうして、土地の所有者が別の部族の人になったり、外国人になったりということは防止されることになりました。主から与えられた土地を子どもたちに、孫たちに、さらにその子孫にと、大切に受け渡していくことはイスラエルにおいてとても大事なことだったのです。