民数記35章

あなたがたがそこに住む地、私がその中に宿る地を汚してはならない。主である私が、イスラエルの人々の中に宿っているからである。(34)

 レビ人たちはまとまった土地は与えられませんでした。主に仕えること自体が彼らの相続の分だったからです。レビ人たちは、主への礼拝をつかさどり、イスラエル人たちのささげた十分の1のささげもので支えられていました。ただ実際には、彼らの自分の家を建て、家畜を飼う場所が必要ですから、イスラエルの各部族から全部で48の町が与えられました。
 レビ人が与えられた48の町の中で六つの町は「逃れの町」でした。三つはヨルダン川の東側、三つは西側に用意されました。この「逃れの町」は過って人を死なせてしまった人が復讐者の手から逃げ込むための町でした。その町にいる限りは彼らは安全に守られました。
 もちろん、故意に、悪意をもって人を殺した人は逃げ込む町はありません。彼らは死ななければなりませんでした。人を殺すということは、主が宿っておられる聖なる地を汚すというだったからです。