民数記25章

私は彼に平和の契約を授ける。彼と、彼に続く子孫たちにとって、これは永遠の祭司職の契約となる。彼がその神にひたむきな熱情を示し、イスラエルの人々のために贖いをしたからである。(12~13)

 さてモアブの王バラクはバラムを呼んで、イスラエルを呪わせようとしましたが、そのたくらみは見事に打ち砕かれました。しかし、モアブの王は別の作戦を立てて、イスラエルに災いをもたらします。それはモアブの娘たちを使ってイスラエルの民を惑わし、姦淫の罪を犯させ、また偶像礼拝を持ち込んだのです。
 モアブの王の作戦は成功し、イスラエルの民はモアブの神々にひれ伏し、礼拝したのでした。イスラエルは神の怒りの下に置かれ、疫病が発生して、二万四千人の人たちが死にました。イスラエルの民は会見の幕屋の入り口で泣きました。
 そのような中で、シメオン家の家長、サルの子ジムリはミデアンの女性を自分の天幕に連れ込みます。アロンの子エルアザルの子ピネハスは、二人を追っていって、槍で刺し通したのでした。ピネハスは神の嘆き、怒りを自分のことのように感じ、「ひたむきな熱情」をもって行動したのです。