民数記22章

神はバラムに言われた。「あなたは彼らと一緒に行ってはならない。その民を呪ってはならない。その民は祝福されているからである。」(12)

 イスラエルの民が、ヨルダン川の東側を治めていたアモリ人の王シホンとバシャンの王オグを打ち破ったことは、周辺諸国に大きな衝撃を与えたようです。モアブの王ツィポルの子バラクもその一人です。バラクは、ペトルに住むベオルの子バラムを呼び寄せて、イスラエルの民を呪ってもらおうとしました。
 モアブとミデヤンの長老たちはバラムを訪ね、王のリクエストを伝えます。神はバラムに一緒に行ってはならない、その民を呪ってはならない、とおっしゃいました。バラクは一回目よりも身分の高い使者たちを遣わします。バラムはすでに神の答えを聞いていました。しかし、バラムの中に、バラクの依頼を受けたいという気持ちがあったのでしょう。主はバラムに行くことを許されます。しかし、神はバラムに対して怒り、主の使いを遣わされたのでした。ろばが口をきくという事件が起こります。主は「私が告げることだけを語るように」と厳命されたのでした。