民数記14章

どうか、あなたの大いなる慈しみのゆえに、また、エジプトからここに至るまでこの民を赦してこられたように、この民の罪を赦してください。(19)

 その地を見てきた十二人のうち、カレブとヨシュアを除く十人は、主が備えてくださった良い地について悪い噂を広めます。そしてその情報に左右されたイスラエルの民は、自分たちはエジプトで死んでいたらよかったと言い、「さあ、頭を立ててエジプトへ帰ろう」とさえ言い出す始末でした。そして、イスラエルの民に、「主が共にいてくださるのだから、恐れてはならない」と語るヨシュアとカレブを石で打とうとしました。
 主は「この民はいつまで私を侮るのか」と語られ、イスラエルの民を滅ぼして、モーセから大いなる強い国民を起こす、とさえ語られます。しかし、モーセは主の御言にすがり、御言を盾に取るようにして、主の御前にイスラエルの民のためのとりなしをします。そして主も民を赦されたのでした。しかし、イスラエルの民は四十年間、荒野を歩み、また、この時に二十歳以上だった民は皆、荒野で死ななければなりませんでした。