民数記13章

カレブは民を静め、モーセに向かって「私たちはぜひとも上って行くべきです。そこを手に入れましょう。私たちには必ずできます」と言った。(30)

 主はモーセに告げて、イスラエルの各部族から1人ずつを選び、神が約束されたカナンの地を偵察するようにと命じられました。十二人の人たちが四十日にわたってその地を探り、イスラエルの民のところに帰ってきました。
 彼らは「その地はまことに乳と蜜の流れる地です」と復命します。しかし彼らは続けます。「しかしながら、その地に住む民は強く、町は城壁で囲まれ、とても大きいのです」。それは間違いのない事実でした。しかし、事実に基づく、彼らの結論は十人と二人で全く異なるものでした。二人は「私たちはぜひとも上って行くべきです」と語り、十人は「あの民に向かって上って行くことはできません」と結論したのでした。多くの困難が待ち受けているのは明らかでした。けれども、カレブは、主が備えてくださっている豊かな祝福と、共に行ってくださる主に目を向けていたのです。