民数記12章

私の僕モーセとはそうではない。彼は私の家全体の中で忠実である。口から口へ、私は彼と語る。あらわに、謎によらずに。彼は主の姿を仰ぎ見る。(7~8)

 ミリアムはモーセの姉、アロンは兄でした。ミリアムはモーセが赤ちゃんの時に彼が助かるためにとても大きな役割を担いました。また女たちをまとめて主に賛美をささげることもしました。アロンはモーセの報道官・官房長官のような役割を担うと共に、祭司というとても重要な働きを負っていました。ミリアムとアロンは本来、モーセを支えるべき存在でした。
 しかし、そんなモーセの姉兄がモーセを非難しました。一番近く、また親しいはずの存在から批判されて、モーセはどんなにつらかっただろうかと思います。ミリアムとアロンは、主は自分たちにも語られるはずだと、指導者としてのモーセに言いがかりを付け、自分たちが権力を握ろうとしたのです。
 しかし、主はアロンとミリアムをお呼びになり、モーセとは口から口へと語り、モーセは主の姿を仰ぎ見るのだと、モーセが特別に選ばれ、立てられた存在であることを示されたのでした。