民数記11章

主はモーセに言われた。「主の手は短いのだろうか。私の言葉どおりになるかならないか、今、あなたは見るだろう。」(23)

 神の山ホレブを出立したイスラエルの民でしたが、激しく不平を漏らします。また飢えと渇きを覚えた民の一部が、泣いて不平を言います。食べ物のことでつぶやき、エジプトにいた時の方がよかったと語り、「マナのほかは何もない」と嘆いたのでした。さすがのモーセもお手上げです。「私には重すぎます」と主の前に訴えるのでした。困難や試練は、主が意地悪をしておられるとか、主にもできなくて困っているということではありません。主はそのような中で、ご自身の栄光をあらわし、私たちが主に信頼することを学ぶように導かれるのです。
 主はモーセに彼の重荷を共に担う民の指導者七十人を集めさせ、モーセの上にも与えられていた主の霊を分け与えられました。そして、主は、民に肉を与えると宣言されたのでした。
 これにはモーセも驚きます。しかし主は、「主の手は短いのだろうか」と語りかけ、誰も想像できないような仕方でうずらの群れをイスラエルの民に与えられたのでした。