レビ記26章

しかし彼らが敵の地にいるときでさえ、私は彼らを拒まず、嫌わず、滅ぼさず、彼らとの契約を破りはしない。私は主、彼らの神である。私は彼らの先祖との契約を思い起こす。(44~45)

 この章ではまず、イスラエルの民が神に従って生きる時にどんなに大きな祝福が与えられるかが語られます。主は豊かな実りと、安らかな生活をイスラエルの民に約束されました。彼らは敵を追い払い、彼らは数を増して大きな民となります。そして主はその住まいを彼らの中に置いてくださるのです。
 しかし、もしイスラエルが神に聞き従わず、主の戒めを守らなければ、彼らには様々な災いが臨みます。それは、主の裁きであると共に、悔い改めへの招きです。ただ、彼らが悔い改めなければ、さらに厳しい災いが臨みます。災いは何段階かに分かれています。主は憐れみ深いお方だからです。けれども、それでも彼らが悔い改めることを拒む時には、町は廃墟となり、民は散らされてしまいます。
 しかし、主は散らされて行ったその所で、残りの民がへりくだって悔い改める時、イスラエルとの契約を思い出されます。主はどこまでも真実なお方なのです。