レビ記14章

これは規定の病を患っていた人が清められるときの指示である。その人は祭司のもとに連れて行かれる。(2)

 「規定の病」は宗教的な汚れを意味していましたから、この病は治るとか、いやされるとか言わないで、「清められる」と言いました。そしてこの病を宣告するのも、その病が清められたことを宣言するのも祭司の務めでした。そしてこの病が治った時には、その宗教的な汚れを清めるために、定められたいけにえをささげ、儀式を行うことが求められていました。
 きちんとした手順を取り、祭司が清めを宣言することによって、民は確かにその人がもうすでに「規定の病」ではないことを知り、その人をその共同体に受け入れることができたのです。
 主イエスが「規定の病」を治して下さったときにも、病気が治って終わりではなく、祭司のところに行って体を見せ、清めの手順を踏むように命じられましたが、それは肉体的にその病が治るだけでなく、宗教的に清い者として回復され、社会的に受け入れられるということが大切だったからです。主イエスは私たちを罪から救い出してくださるだけでなく、共同体の中に回復してくださるのです。