出エジプト記37章

ケルビムは両翼を上に広げ、その翼で贖いの座を覆い、互いに向かい合い、その顔は贖いの座に向いていた。(9)

 いろいろな神殿の家具はアカシヤ材で造り、純金をかぶせました。また、多くの祭具は純金で造られました。それは主の栄光の輝きを示すものでもあったのでしょう。その中でも、もっとも大きく、また聖なるものとして造られたのは、神の箱のふたです。神の箱はアカシヤ材で造られ、金がかぶせられましたが、ふたは純金でした。そしてふたの両側にはケルビムが置かれていました。ケルビムは天使のような存在で、創世記3章では、楽園を追い出された人間が命の木に近づかないように、きらめく剣の炎と共に置かれています。この神の箱の上に置かれた一対のケルビムは、翼を広げて、神の箱を覆っていました。そのようにして、ケルビムたちはふたの右と左から、ふたの中央を見つめています。そのケルビムの間のふたの中央を「贖いの座」(恵みの座・贖罪所)と呼びました。一年に一度、贖罪の日に大祭司が動物の血を携えて至聖所に入り、神の箱のふたの中央の「贖いの座」にその血を注いで、民のためにあがないをしたのです。私たちも主イエスの十字架によって成し遂げられた贖いに目を注ぎたいと思います。