出エジプト記19章

それゆえ、今もし私の声に聞き従い、私の契約を守るならば、あなたがたはあらゆる民にまさって私の宝となる。全地は私のものだからである。そしてあなたがたは、私にとって祭司の王国、聖なる国民となる。(5~6)

 モーセはイスラエルの民を率いて、シナイの荒れ野に入り、神の山(シナイ山とかホレブ山とか言います)の前に宿営します。それはまさにモーセが燃える柴の中から語られる主の言葉を聞いた場所でもありました。モーセは山に登り、主の語りかけを聞きました。主はその力強い御手をもってイスラエルをエジプトで奴隷であった所から救い出してくださいました。それはイスラエルを神の宝、祭司の王国、聖なる国民とするためでした。イスラエルが主に聞き従うことによって、すべての人が主を知るようになることを神は願っておられたのです。
 主はシナイ山の上に下り、民に語ろうとしておられました。しかし、聖なる主の御前に出るために、彼らは備えをしなければなりませんでした。また、モーセは山に登ることが許されましたが、民は山に近づくことも許されませんでした。神が、自分たちをはるかに越えた超越者であり、また聖なるお方、恐るべきお方であることを知らなければならなかったのです。