出エジプト記3章

神はモーセに言われた。「私はいる、という者である。」そして言われた。「このようにイスラエルの人々に言いなさい。『私はいる』という方が、私をあなたがたに遣わされたのだと。」(14)

 モーセはミデアンに逃げて行って、そこで結婚し、羊飼いとして過ごしていました。モーセがエジプトからミデアンの野に逃れたのは彼が四十歳の時、そしてミデアンの野で四十年がたちました。モーセが八十歳の時です。モーセは神の山ホレブで、神の語りかけを聞きました。神は「私はイスラエルの苦しみを見、叫びを聞き、痛みを知った」とおっしゃいます。そして神は、イスラエルの民をエジプトから救い出し、乳と蜜の流れる地に導くと語られました。しかし、そこで神はモーセに、「私はあなたをファラオのもとに遣わす」と語られ、また、「私はあなたと共にいる」と約束されたのでした。
 ただ、モーセには恐れがありました。モーセは神に問います。「あなたの名は何と言えばよいでしょうか」。神はモーセに、「私はいる、という者である」と語られました。このところは聖書協会共同訳で新しくなった箇所のひとつです。主は「共にいる」と約束され、確かに「いる」お方としてご自身を表されたのです。