出エジプト記2章

重い苦役から助けを求める彼らの叫び声は神のもとに届いた。神はその呻きを耳にし、アブラハム、イサク、ヤコブとの契約を思い起こされた。神はイスラエルの人々を顧み、御心に留められた。(23~25)

 レビ族のある家庭に赤ちゃんが生まれました。この赤ちゃんは第三子で、一番上は女の子でミリアム、二番目は男の子でアロン、そしてこの三番目の子は男の子でした。エジプト王ファラオはイスラエルに男の子が生まれたらナイル川に投げこめと命じていました。それでも両親はその子を三か月隠しておきました。けれども、とうとうこれ以上隠してはおけないということになった時に、両親はパピルスで編んだかごに防水加工をして、赤ちゃんをそこに入れ、ナイル川の葦の茂みに置きました。
 ところがその子はエジプトの王ファラオの娘に拾われて、エジプトの王宮で育てられます。その子こそモーセです。モーセが大人になったとき、彼は自分の力でイスラエルを救おうとしたのですが、誰もモーセのことを受け入れてはくれませんでした。モーセはミデアンの野に逃れます。しかし、これらすべてのことの背後に神の働きがあったのでした。神はイスラエルの民を愛しておられたのです。