出エジプト記1章

神は助産婦たちに恵みを施された。民は増え、非常に強くなった。助産婦たちは神を畏れたので、神は二人の家を栄えさせた。(20~21)

 ヤコブとその子たちがエジプトに移住した時、彼らは男だけで七十人でした。彼らは多くの子を産み、はなはだしく増えて多くなっていきます。四百年後には戦いに出ることのできる大人の男だけで六十万人、女性や子どもを含むと二百万人もなったと言われています。主は約束の通りにイスラエルの民を祝してくださったのです。
 エジプトの王はそのようなイスラエルに恐怖を覚え、彼らを奴隷にしてこき使うようになります。そのように苦しめ、大きな労役を加えれば、イスラエルの民はこれ以上増えないだろうと考えたのです。しかし、民は苦しめれば苦しめるほど増えていきました。王は今度はイスラエルの女性の出産を助ける二人の助産師に男の子が生まれたらすぐに殺すようにと命じました。しかし、助産師たちは王の命令よりも神を恐れて、男の子を生かしておきました。神はそのことのゆえにこの二人の助産師の家を祝福してくださったのでした。