創世記40章

ところが、献酌官長はヨセフのことを思い出さず、忘れてしまった。(23)

 牢獄の中にいたヨセフでしたが、主がそこでも共にいてくださったので、ヨセフは牢獄の中にいるすべての囚人を委ねられるようになります。そんな時、エジプトの王の献酌官長と料理長が王の怒りをかって、投獄されてきました。二人は同じ夜にそれぞれ夢を見ました。その夢には意味がありました。不思議な夢を見て不安でいた二人の話を聞いて、ヨセフはその意味を解き明かしてあげました。ここにも、どこまでも人に仕えるヨセフの姿を見ます。
 そして、その日から三日目にヨセフの語った通りにことが二人の身に起こりました。料理長は処刑され、献酌官長はもとの職に戻されました。ヨセフは夢を解き明かしたときに、献酌官長に自分のことをファラオにとりなしてほしいと頼んでいました。しかし、献酌官長は自分が自由にされた喜びのゆえにヨセフのことをすっかり忘れてしまったのでした。問題が解決してしまうと、案外、このようなものなのかもしれません。けれども、その背後には深い神のご計画があったのでした;