創世記39章

しかし、主はヨセフと共におられ、慈しみを示し、牢獄長の目に適うようにされた。(21)

 ヨセフは兄たちがそれほどまでに自分のことを憎み、悪意を抱いていたとは思いもしなかったことでしょう。また、父親ヤコブの愛情を一身に受けていたヨセフにとって、奴隷になって一人エジプトに売られるということはどんなに不安だったことだろうかと思います。ヨセフはエジプトでファラオの役人、親衛隊長ポテファルのところで買い取られて仕事をします。しかしポテファルはヨセフが仕事をするとうまくいくことに気づき、主がヨセフと共におられることを認めるようになって、家と財産の管理をすべてヨセフに委ねるようになります。
 ポテファルの妻はヨセフを誘惑しましたが、ヨセフは誘惑を退けます。しかし、怒ったポテファルの妻の嘘の訴えによって、ヨセフは投獄されてしまったのでした。しかし、その獄中でも主はヨセフと共におられました。ヨセフも自分の身に起こっていることを理解できていなかったでしょう。しかし、主はいつもヨセフと共にいて、ご自身の大きな御業を進めておられたのです。