創世記36章

エサウは・・・弟ヤコブから離れてほかの地へと赴いた。一緒に住むには彼らの財産があまりにも多く、彼らが身を寄せていた地は、その家畜のゆえに、自分たちの生活を支えることができなかったのである。(6~7)

 ヤコブの兄エサウの系図が書き記されています。エサウは双子の兄でしたが、アブラハム、イサクと受け継がれた祝福の約束は弟ヤコブに手渡されていきます。そのことは実は二人が生まれる前から神のご計画の中にありました。またエサウは神の祝福を軽んじることがしばしばありました。ただ、エサウにとって弟のヤコブが祝福を受け継ぐということはやはりすんなりと受け入れることは難しかったかもしれません。
 ただ主はヤコブと共にエサウをも豊かにしてくださいました。そしてやがて、ヤコブが帰郷し、ヤコブと自分が共に多くの家畜を持っていたために、その地に一緒に住むことが難しいということになった時に、自ら身を引いて、ヤコブと別れていきます。エサウはヤコブに与えられた役割を認めることができるようになったのでしょう。エサウの一族は後に、イスラエルの南に国を作っていくエドムとなっていきます。