創世記24章

私が一人の娘に、『水がめを傾けて、水を飲ませてください』と願い、彼女が、『お飲みください。らくだにも飲ませてあげましょう』と答えれば、彼女こそ、あなたが僕イサクのために定められた者としてください。(14)

 サラの死はアブラハムにとってだけでなく、その子イサクにとっても大きな悲しみでした。なかなか悲しみから抜け出すことのできないイサクを見ながらアブラハムは彼のためにお嫁さんを捜すことにします。そして自分の信頼している家の老僕にこの大役を任せたのでした。
 アブラハムはカナンの若い娘たちがイサクの結婚相手にふさわしくないことを感じていました。そこで自分の親戚の家から、イサクのお嫁さんを捜して連れて来るようにと命じます。アブラハムもきっと祈っていたことでしょう。そして、この老僕も目指す町に着いたときに、主に祈ったのでした。そして彼が示された条件は、水を求めたとき気持ちよく飲ませてくれ、しかも自分のラクダのことも心配してくれる娘ということでした。ラクダは一度に80リットルの水を飲めると言います。井戸から水を汲み、すべてのラクダに飲ませるというのはとんでもない重労働です。しかし、そこに現れたリベカは自発的に喜んでその労を負ったのでした。彼女こそが、主がイサクのために用意してくださったお嫁さんでした。