創世記23章

サラの生涯は百二十七年であった。これがサラの生きた年数である。サラは、カナンの地のキルヤト・アルバ、すなわちヘブロンで死んだ。アブラハムはサラのところへ行き、その死を悼んで泣いた。(1~2)

 サラはイサクを生んで三七年後にアブラハムよりも先に死んでいきます。苦楽を共にしたサラの死はアブラハムに深い悲しみをもたらしたことでしょう。愛する人の死は、私たちの心に大きな痛みをもたらします。そして神は、そのような私たちの心の痛み・悲しみを分かってくださるお方です。
 アブラハムはエフロンの畑地を買い取り、その中にあったマクペラの洞窟にサラを葬ったのでした。アブラハムはその地の人々ととても良好な関係を持っていましたので、アブラハムはお金をかけずにサラのための墓地を得ることもできたでしょう。しかし、アブラハムは十分な代価を支払って墓所となる場所を買い取ったのでした。アブラハムはやがて自分の子孫たちがその地を所有し、受け継ぐようになることも知っていました。しかし、彼が生きている間はまだそのことは起こりません。彼がその生涯で、自分のものとした土地は墓だけでした。ただ神の約束は後になって本当に実現したのです。