創世記13章

ロトが別れて行った後、主はアブラムに言われた。「さあ、あなたは自分が今いる所から北、南、東、西を見回してみなさい。見渡すかぎりの地を、私はあなたとあなたの子孫に末永く与えよう・・・」。(14~15)

 アブラムが主の言葉に従って旅をしてカナンの地にやって来た時、アブラムには、甥のロトとその家族も同行していました。アブラムも父ハランを失ったロトの父親代わりのように思っていたでしょうし、ロトも伯父のアブラムを慕い、信頼していたのでしょう。しかし、アブラムもロトも家畜を多く持っていたために一緒に住むことがだんだん難しくなっていきます。
 そのような中でアブラムはロトと別れる決断をし、まずロトに自分の進む道を選ばせます。ロトが選んだのは低地の町でした。そこはとても緑豊かで、また大きな町でした。ロトはおそらく表面的な見た目で第一印象の良い地を選んだのでしょう。しかし、その地の人々は邪悪で罪深い人々でした。
 アブラムが進んだ地は表面的には荒野のように見えたかもしれません。しかし、主はアブラムに対して豊かな祝福を約束されたのでした。