創世記8章

神は、ノアと彼と一緒に箱舟にいたすべての獣、すべての家畜を忘れることなく・・・(1)

 雨は四十日四十夜降り続いて止みましたが、その後も水かさは増し、水の勢いは衰えませんでした。しかし、百五十日後からは水の勢いは収まり、水が引き始めました。神さまがノアとその家族、また箱舟の中の生き物たちを心にとめられたからです。神さまは私たちのことも忘れることなく、いつも心にとめていてくださいます。
 ただ、水が引き始めた言っても、箱舟の中にいたノアや生き物たちはまだ外には出られません。水が引き、地が乾くまではなお七ヶ月の時が必要だったのです。ノアはカラスを放ったり、鳩を放ったりして、地の乾燥の度合いを確認します。しかし、ノアはそれで自分が箱舟から出るタイミングをはかっていたのではありません。ノアは神が「箱舟から出なさい」とおっしゃるまで待つのです。そしてついに神の言葉に従って箱舟から出た時、ノアはまっさきに主の前に祭壇を築き、心から神に感謝したのでした。新し世界が礼拝から始まろうとしていました。