ヨハネ黙示録17:1~18

彼らは小羊に戦いをいどんでくるが、小羊は、主の主、王の王であるから、彼らにうち勝つ。また、小羊と共にいる召された、選ばれた、忠実な者たちも、勝利を得る。(14)

 次にヨハネは導かれて、「多くの水の上に座っている大淫婦」の幻を見ます。この大淫婦は「大いなるバビロン」と呼ばれるのですが、サタンの支配を象徴しています。この大淫婦は、神を汚す名で覆われた赤い獣の上に乗っています。赤い獣には七つの頭と十の角があります。この七つの頭はローマの都にある七つの丘のことであり、七人の皇帝たちのことです。また十の角は後に来る、十人の王たちのこととされています。黙示録が書かれた時代、実際、教会はとても厳しい迫害の中に置かれていました。ヨハネもこの七つの頭のことを聞いたときに、ヨハネの知っている皇帝たちのことを思い浮かべたかもしれません。確かにそれらの皇帝たちがサタンを背負うようなものであったことも事実でしょう。しかし同時にこれらは堕落した文化・支配のことと受けとめた方がよいかもしれません。サタンは地の王たちを支配し、小羊に対して戦いを挑みます。しかし、小羊は勝利し、小羊と共にいる者たちも勝利するのです。