ヨハネ黙示録7:1~8

「わたしたちの神の僕らの額に、わたしたちが印をおしてしまうまでは、地と海と木とをそこなってはならない」。(3)

 さて場面が変わります。4人の御使たちが地の四隅に立って、四方からの風を引き留めていました。地上に暴風が吹き荒れないように、神が遣わされた御使たちでしょう。そんな中、東の方からもう一人の御使いが神の印を持って上ってきました。そして神の僕たちの額に印を教えていきました。イスラエルの12部族、各部族についてそれぞれ1万2千人。これは実数というよりも、象徴的な数だろうとされています。12という数字自体が聖書の中では完全数の一つだからです。そしてまた、新約聖書においては教会が真のイスラエルと言われていることもありますので、ここで言う印を押されたイスラエルの子らというのも、民族としてのイスラエルと言うよりも、主の民としての教会のことを指していると言う受けとめた方が良いでしょう。彼らは、キリストの血潮によってあがなわれ、主のものとされました。そして神のもの、神の民だと言うしるしを額に押していただいたのです。私たちが主を信じる時、私たちの額にも神の印が押されるのです。