ヨハネ黙示録1:1~3

この預言の言葉を朗読する者と、これを聞いて、その中に書かれていることを守る者たちとは、さいわいである。時が近づいているからである。(3)

 今日からヨハネの黙示録に入っていきます。この黙示録は、「イエス・キリストの黙示」と書かれています。「黙示」とは隠されてきたけれども、明らかにされたことという意味があります。イエスさまがヨハネにそのことを明らかにしてくださったのです。またこの時代には文学のジャンルとして、「黙示文学」というジャンルがありました。それは困難の中にある民を励ますために書かれたものであって、いろいろな幻や象徴が用いられました。
 またこの書は「この預言の言葉」と言われています。主から託された大切なメッセージをここでヨハネは語ります。まさに厳しい状況の中に置かれている1世紀末の教会を励ますために、主が明らかにし、託してくださったメッセージをヨハネは書き送るのです。
 そしてヨハネは教会の人々が人々がこの言葉を朗読し、共に聞き、守って生きることを心から願っているのでした。