Ⅲヨハネ1~4

愛する者よ。あなたのたましいがいつも恵まれていると同じく、あなたがすべてのことに恵まれ、またすこやかであるようにと、わたしは祈っている。(2)

 この手紙は使徒ヨハネからガイオに宛てた手紙です。ガイオについて詳細は不明ですが、ただヨハネが心から愛し、信頼していた人物であることは確かです。彼はヨハネにとって「わたしの子供たち」と呼ばれる一人であり、彼が真理のうちに生き、歩んでいることが人づてにヨハネの耳に入っていました。
 ヨハネはここでガイオのために祈っています。それはたましいが恵まれているということです。ただ神が私たち人間を造られた時に、決して魂だけを持つものとして造られたのではありません。たましいももちろんですが、すべてのことに恵まれ、また健康であることをヨハネはガイオのために祈っているのです。もちろん、私たちは病に倒れることもありますし、経済的な困難の中に置かれることもあります。そういうことがあっても、信仰がないとか、神に冷たくされているということではありません。そこにも神の深い愛とご計画があります。ただ同時に、私たちが肉体を持っており、また多くの必要を持っていることを神は知っていてくださるのです。