Ⅱヨハネ1~13

あなたの子供たちのうちで、わたしたちが父から受けた戒めどおりに、真理のうちを歩いている者があるのを見て、わたしは非常に喜んでいる。(4)

 この手紙の書き手は自分のことを「長老のわたし」と言います。伝統的に、この第二・第三の手紙とも、主イエスの十二弟子のヨハネとされます。そして、この第二の手紙は「真実に愛している選ばれた婦人たちとその子たち」に宛てて書かれています。
 ここでヨハネは、婦人たちだけでなく、その子らが心理のうちを歩んでいるのをとても喜んでいます。真理のうちを歩くとは、間違った教えと一線を引くということです。ここでも主イエスが肉体をもってこの世に来られたことを否定する人たちがいたことが記されています。主イエスがもし人としてこの世に来てくださらなかったら、私たちのあがないは成就しなかったからです。ヨハネがここでもう一つ語っていることは、愛し合うということです。私たちの信仰が口先だけのものではなく、また継続性をもったものであるとすれば、それは当然、愛し合う歩みとなっていくはずだからです。