Ⅰヨハネ1:1~4

・・・それは、あなたがたも、わたしたちの交わりにあずかるようになるためである。わたしたちの交わりとは、父ならびに御子イエス・キリストとの交わりのことである。(3)

 今日からヨハネの手紙を読みます。このヨハネは主の弟子の一人であったヨハネです。ヨハネがこの手紙を書いたのはその晩年にあたる紀元九〇年代で、他の使徒たちはすでに殉教していました。教会は外からはローマ帝国による迫害にあい、また内からは、主イエスの十字架のあがないを否定し、神秘的な体験を重んじ、さらに次元の高い知識を持っていると主張するような異端の教えにさらされていました。ヨハネはそのような戦いの中にあった教会を教え、励まそうとしています。
 ここでヨハネは「永遠のいのち」について語ります。それはヨハネにとって何か神秘的な知識に関わるいのちではなく、人となってこの世に来てくださった主イエスご自身のことでした。そして、私たちはこのすばらしい主イエスによって、父なる神、そして子なるキリストとの交わりの中に生きる者とされたのです。そしてそれこそがヨハネの何よりの喜びでした。