Ⅱペテロ2:1~22

こういうわけで、主は、信心深い者を試錬の中から救い出し・・・(9)

 ペテロはここで「にせ教師」に警戒すべきことを語ります。旧約聖書の時代にも「にせ預言者」が現れて人々を惑わしました。そしてこの「にせ教師」は聖書を自分の都合良く解釈し、自分を正当化するのです。ここでペテロは、信仰をもっていると言いながら、主を否定し、放縦に身をゆだねる人たちに警戒するように、と語ります。最初の時代の教会には、自分のわざを誇り、自分のよいわざや真面目さによって救われようとする人たちや、全く逆に、自分たちは救われ、罪赦されているのだから、何をしてもいいのだと放縦に走る人たちがいたのです。けれども自分の欲に従って生きる人たちに対する裁きについては聖書は何度も語っています。主を信じて、その恵みを知りながら、また古い生き方に飲み込まれていってしまったら、その人は主を知る前よりももっと悪くなってしまうでしょう。主は信心深く生きる者を救い、支えてくださいます。私たちは、主が備えてくださった義の道を歩んでいくべきなのです。