Ⅰペテロ5:1~5

また、ゆだねられた者たちの上に権力をふるうことをしないで、むしろ、群れの模範となるべきである。(3)

 教会がその歩みを始め、信じる者たちが加わり、また各地に信じる者たちの群れが生まれていった時、教会は組織としての形態を整えていきます。そして神に召され、立てられた存在としての、長老・執事、牧師・伝道者・宣教師などを任じていきました。これを「職制」と言います。ここでとりあげられている「長老」は私たちの教会で言うと、牧師を含む役員会のメンバーということになるでしょうか。これは決して何か、教会の中で身分の差があるということではありません。神から立てられ、その働きを委ねられているということです。
 ですから「長老」は人々の上に自分の権威を振りかざし、人々を力尽くで従わせるということがあってはなりません。かえってよい模範を示すことによって人々を導くことです。それはまさに群れに仕える働きです。私たちはお互いに仕え合い、また互いに謙遜を身に付けることが大切です。神はへりくだる者に恵みをくださるからです。