Ⅰペテロ3:1~6

あなたがたは、・・・かくれた内なる人、柔和で、しとやかな霊という朽ちることのない飾りを、身につけるべきである。これこそ、神のみまえに、きわめて尊いものである。(3~4)

 妻に対する教えが記されています。ペテロはここで妻に対して、夫に仕えるようにと勧めます。パウロのエペソ書における夫婦に対する教えでもそうですが、妻に対して夫に仕えるようにと教えることは時代にそぐわないようにも聞こえます。ただ、この「仕える」とは、言いなりになるとか、ある種の奴隷制度のように、無理やりに自分の思いを押し殺して従うということではありません。主イエスご自身は、弟子たちを愛し、自ら進んで彼らの足を洗い、弟子たちに対して模範を示しながら、「互いに仕え合いなさい」と教えられました。主イエスご自身が仕える生涯を送られました。仕えるということは、下に見られるとか、こき使われるということではないのです。
 そしてここでペテロは、女性たちに対して、華美になったり、外側を美しく飾ることばかりに心を奪われるのではなく、内なる隠れた人を飾り、神を仰いで生きることを勧めるのです。