ヤコブ4:1~10

しかし神は、いや増しに恵みを賜う。であるから、「神は高ぶる者をしりぞけ、へりくだる者に恵みを賜う」とある。・・・神に従いなさい。そして、悪魔に立ちむかいなさい。そうすれば、彼はあなたがたから逃げ去るであろう。(6~7)

 人間の歴史はまさに戦いの歴史でもありました。人が神に背き、罪を犯すようになった時、人は神に造られた他の人を殺すようになりました。戦いや争いはどこから来るのでしょうか。ヤコブはまさに、私たちのうちにある欲情から来るのだと言います。相手の問題というよりも私の内側にある問題なのです。私たちは人が持っているものを得たいと思います。欲しかったら神に求めたらいいのです。けれども、それを相手から奪おうとする。神は求める者に与えてくださるお方です。それが与えられないとしたら、それは自分の快楽のために使おうとするからなのです。
 私たちにとって大切なのは神の前にへりくだることです。その時に、神は豊かに恵みを注いでくださいます。神の恵み、神の力によって生きる時に、私たちはもうすでに悪魔に従って生きる必要はありません。主は私たちが悪の力に勝利することができるようにしてくださるからです。