ヤコブ3:1~12

わたしたちは、この舌で父なる主をさんびし、また、その同じ舌で、神にかたどって造られた人間をのろっている。同じ口から、さんびとのろいとが出て来る。わたしの兄弟たちよ。このような事は、あるべきでない。(9~10)

 ヤコブは「舌を制する」ということの大切さについて語ります。日本でも「口は災いのもと」と言ったりしますが、確かに言葉で大きな失敗をすることはよくあることでしょう。口がすべって、言わなくてもいいことを言ってしまい、相手を傷つけて後で後悔したり、落ち込むという経験は誰にでもあることです。言葉は時に剣のように人を刺し、大きな傷を負わせたり、また人を殺すことさえあります。
 ただ、私たちは主によってあがなわれ、神を賛美して生きる者へと変えられました。それなのに、神を賛美するために用いる口をもって人を呪うとしたら悲しいことです。私たちが呪うその人は、神にかたどって造られた尊い存在なのです。大切なことは口や舌をどのようにコントロールするかということではありません。私たちの内側にあるものが変えられていくということです。謙虚になってよい実を結ぶお互いでありたいと思います。