ヘブル11:11~12

このようにして、ひとりの死んだと同様な人から、天の星のように、海べの数えがたい砂のように、おびただしい人が生れてきたのである。(12)

 ヘブル書の記者は次にサラの信仰について語ります。アブラハムの妻サラは、神が夫アブラハムに語られた時、夫と共に旅をします。夫アブラハムが信仰の生涯を送る中で、サラの理解と従順は欠かすことのできないものだったでしょう。神がアブラハムに子孫を与えある約束をされたとき、確かにサラは神の約束を待ちきれなくなったり、神の言葉に笑ってしまうこともありました。けれども、彼女は最終的には「約束なさった方は真実」だと信じたのです。私たちの信仰の歩みの中にもいろいろな紆余曲折があるかもしれません。しかし、主は私たちの信仰を見てくださいます。
 アブラハムもサラも、およそ子どもが生まれるような年齢ではありませんでした。聖書は「死んだも同様」とまで言います。しかし、その「死んだも同様」な一人の女性が、神の真実を信じた時に、海辺の砂のように多くの子孫たちの母とされたのでした。