ヘブル11:1~3

さて、信仰とは、望んでいる事がらを確信し、まだ見ていない事実を確認することである。(1)

 信仰に立って神が約束なさっている報いを得る、というのですが、信仰とは何でしょうか。ここでヘブル書の記者は、信仰とは今は見えていなかったとしても、神が約束してくださった望みを手放すことなく、それに生き続けることだと教えます。神が約束してくださったことは、ある意味、まだ見えていなかったとしても確かな事実だからです。そして旧約聖書の人物たちもみな、この信仰に生き続けたのです。そしてヘブル書の記者は信仰者列伝と言われる信仰者の系譜をたどっていきます。まさに、今を生きる私たちはこの信仰者の系譜につながっているのです。
 この記者は天地創造の出来事から書き起こしていきます。天地創造の出来事は誰も見ていません。私たちは誰も神が世界を造られた時、そこにはいなかったのです。しかし、私たちは御言により、信仰によって神が創造者であることを知ります。主はまさに御言によって、何もないところから世界を創造されたのです。