ヘブル7:1~10

その名の意味は、第一に義の王、次にまたサレムの王、すなわち平和の王である。彼には父がなく、母がなく、系図がなく、生涯の初めもなく、生命の終りもなく、神の子のようであって、いつまでも祭司なのである。 (2~3)

 メルキゼデクはサレムの王であり、いと高き神の祭司でした。メルキゼデクとはメレク(王)+ツァディーク(義)で「義の王」という意味がある名前です。アブラハムがとても大きな戦いの中に少人数で飛び込んで行き、神によって勝利を与えられた時に、メルキゼデクは出て来て、彼を祝福しました。その時、アブラハムは、その背後にいと高き神の祭司メルキゼデクの祈りととりなしがあったことを知り、心から彼に感謝して、最もよい分捕り物の十分の1をささげたのでした。
 このメルキゼデクは謎の多い人物で、創世記の十四章に突然に現れます。そして、このメルキゼデクは、まさに私たちのために天の至聖所に入ってとりなしてくださる主イエスの型でもあります。イスラエル民族はまさにこのメルキゼデクによって祝福されたと言えます。そして同じように、私たちも大祭司なるイエス・キリストによって祝福にあずかるのです。