ヘブル1:1~3

神は、むかしは、預言者たちにより、いろいろな時に、いろいろな方法で、先祖たちに語られたが、この終りの時には、御子によって、わたしたちに語られたのである。(1~2)

 ヘブル人への手紙は作者不詳です。いろいろな説はありますが、いずれも確定はしていません。そして読者についても、旧約聖書に関する言及がとても多くあるので、旧約聖書やユダヤ教に知識・理解がある人たちだろうということで「ヘブル人」ということは分かるのですが、具体的には分かりません。
 さて、ヘブル人への手紙の最初の部分においては御子イエスがどんなにすぐれたお方かということが論じられています。旧約聖書の時代には、神は預言者を通して、また様々な仕方で語られました。時には夢や幻を通して、また、時には直接声をおかけになることもありました。ただ「この終りの時には、御子によって、わたしたちに語られた」のです。まさに御子イエスは、どんな預言者にもまさるお方です。世界はこの御子によって造られ、保たれています。御子は神の本質の真の姿であり、罪のあがないをなしとげて、神の御座の右につかれたのです。