Ⅱテモテ3:1~9

終りの時には、苦難の時代が来る。その時、人々は自分を愛する者、金を愛する者、大言壮語する者、高慢な者、神をそしる者、親に逆らう者、恩を知らぬ者・・・(1~2)

 パウロはこの時すでにローマの獄中にあり、自らの殉教を予感していました。しかし同時に、このところで、なお厳しい苦難の時代が来ることを予告しています。ただそこで教会を苦しめるのは外からの直接的な迫害というだけでなく、人々の心が曲がっていき、それが教会の中にも腐れをもたらしていくということであることをパウロは知っていました。
 自己愛というのはとても大切です。ただこの自己愛・自己肯定感の根拠が神の愛ではなく、単なるわがままということになってしまうと、高慢になったり、他者を否定することにつながってしまいます。また一つ間違えると逆に劣等感に押しつぶされることにもなりかねません。私たちはここにパウロが上げた罪のリストをたどりながら、謙虚に自らを点検するとに共に、いつもキリストにある真理にしっかりと土台をおいて信仰の歩みをしていきたいと思います。