Ⅰテモテ4:1~5

神の造られたものは、みな良いものであって、感謝して受けるなら、何ひとつ捨てるべきものはない。それらは、神の言と祈とによって、きよめられるからである。(4~5)

 パウロは教会の中に、惑わす霊・悪霊の教えが忍び込んでくることを知っていました。彼らは信仰ではなく、自分に焼き印を押すように自分の行いを誇り、自分の行いによって自分の救いをうち立てようとしました。結婚を禁じたり、また断食をしたりして、そのような禁欲的な自分の生き方を誇り、自分のわざに自分の救いの根拠を置こうとしていたのです。
 しかし、パウロは言います。食物は神が感謝して受けるように造ってくださったものだ。ですから私たちにとって大切なのは信仰をもって、感謝してそれをいただくことです。そして、パウロはまた言います。「神の造られたものは、みな良いもの」。食物だけのことではありません。神さまの創造されたものはみな良いものです。ただ、それを自分勝手に自分の欲望のためだけに利用してはいけません。また、まるで悪いものであるかのように退ける必要はありません。大切なことは、感謝して受け、信仰をもって生きることです。