Ⅰテモテ2:1~7

神は、すべての人が救われて、真理を悟るに至ることを望んでおられる。(4)

 パウロはここで「まず第一に勧める」と語って、王たちや全て上に立っている人たちのために祈るようにと語ります。聖書はこの世の権威を全否定しているのではありません。全く無条件に上に立つ人たちの命令に従うようにとは語りませんが、上に立つ人たちのために祈るようにと言います。上に立つ人たちはキリスト者でない場合が多かったでしょう。しかし、彼らのために、祈り、彼らが正しい判断を下し、国を正しく治めることができるように祈ることはとても大切なことです。彼らはそのために立てられているからです。
 そして、ちょうどパウロが宣教者・使徒として立てられ、異邦人に信仰と真理を教える教師とされたように、上に立つ人たちも、多くの人たちが安らかで静かな一生を送ることができるために立てられています。もちろん、神は国の指導者たちの救いをも願っておられますし、また私たちがそれぞれ与えられた務めを果たすことによって、すべての人が救われて真理を悟ることを願っておられるのです。