Ⅰテサロニケ3:1~10

兄弟たちよ。それによって、わたしたちはあらゆる苦難と患難との中にありながら、あなたがたの信仰によって慰められた。(7)

 パウロはテサロニケには長くとどまることができず、アテネに一人先に行って、テモテやシラスを待っていたのですが、その心はテサロニケの教会に対する思いでいっぱいでした。パウロは何度もテサロニケに戻ろうとしたのですが、なかなかそれが許されない中で、マケドニヤ地方からパウロに追いついてきたテモテを再びテサロニケに遣わしたのでした。患難の中にあって、生まれたばかりの教会が動揺し、散らされてしまうのではないかと心配したのです。
 テモテがテサロニケから帰ってくるのをパウロはどれほど待ちわびたことでしょうか。そして、テモテは、テサロニケの人たちが、信仰と愛に立っているというニュースをパウロに持ち帰ったのでした。パウロはそのニュースを聞いて大きな喜びと慰めを与えられました。私たちが信仰に立って歩んでいるということが他のキリスト者の大きな喜びや慰めになることがあるのです。