Ⅰテサロニケ2:1~12

あなたがたが知っているように、わたしたちは、先にピリピで苦しめられ、はずかしめられたにもかかわらず、わたしたちの神に勇気を与えられて、激しい苦闘のうちに神の福音をあなたがたに語ったのである。(2)

 パウロは神に導かれてマケドニヤ伝道を始めました。マケドニヤ伝道の最初の町ピリピでも、パウロはとても厳しい迫害にあい、パウロとシラスはむち打たれ、また牢獄に入れられたのでした。そして次に訪ねたテサロニケの町でもパウロはユダヤ人たちからのとても大きな反対運動に直面しました。けれども、パウロはそのような中にあっても神に勇気を与えられ、福音を語り続けました。パウロは決して人の顔色をうかがいながら、メッセージを変えていったりはしませんでした。福音を託された者として、神に喜ばれるように真っ直ぐに福音を語りました。
 テサロニケにおけるパウロの宣教は、まるで母が子に対するように、いのちがけの愛にあふれて、やさしく向き合うものであり、また父がその子に対するように、教え、勧め、励ましていったのでした。そして、まさに自らがテサロニケの人たちのよい模範となるように努めつつ、福音を語っていたのです。