ピリピ4:1~3

わたしはユウオデヤに勧め、またスントケに勧める。どうか、主にあって一つ思いになってほしい。(2)

 パウロがこの手紙をピリピ教会に書いたのは、ピリピ教会の人々を励ますためであり、またエパフロデトを受け入れてほしいということを伝えるためであると共に、ピリピ教会にある問題についての話がパウロの耳に入ったからでもありました。パウロはこの手紙を書き始めた最初から、そのことを言いたくてたまらなかったのだろうと思います。しかし、ついにこの手紙の最後の部分で、実名をあげて問題の解決を迫っています。ピリピ教会はパウロの喜びの教会でしたし、パウロのことをよく理解してくれていた教会でもありました。しかしそのような祝福された群れの中で、パウロがとても信頼していた働き人たちの間に軋轢があったのです。ユウオデヤとスントケという二人の女性たちです。福音のためにパウロと共に戦った人々です。「真実な協力者」とパウロが呼んでいるのが誰かははっきりしませんが、二人の人が一つになるために間を取り持つような存在もまた必要とされていました。